こんにちは。内省好きの管理人です。
この記事は「内省にちょっと興味あるかも」「内省やってみたいかも」という方に向けた、内省のはじめかたの記事です。
内省とは
内省とは「自分の思考や感情、行動について深く考えること」です。
内省のメリットは、自分の気持ちが整理できたり、自分のことが前よりもわかるようになること。
また私は内省できるスキルは「人生100年時代で生き残るための最低条件」だと考えています。
詳しくは「内省とは?」の記事をご覧ください。
内省と反省の違い
はじめかたに入る前に、内省と反省の違いについて見ておきましょう。
「振り返り」という単語を聞くと「反省」という単語も思い浮かべる人も多いかもしれませんが、内省と反省はちょっと違うのです。
【反省】
過去の行動に対して行う。良かったこと、悪かったことを判断して、悪かった点を改善しようとすること。
【内省】
出来事を事実としてとらえ、良い悪いの判断をしない。ありのままの状態を観察する。自己理解を深め、気づきを得ることが目的。
「反省」は、特定の問題や失敗を振り返って改善すること。
問題や失敗を振り返るので、どうしてもマイナスなイメージを持ちやすいかもしれません。
それに対して「内省」は、出来事に対して良いも悪いも判断しません。
「こういう出来事があった」「自分はどう感じたか?」「それはなぜなのか?」と、深堀りながら自問自答をしていくイメージです。
「内省」では、自分を理解することや成長することを大切にしているのだ、ということを頭の中に入れながら取り組んでいくのがよいと思います。
これからはじめる人への内省エクササイズ
まずは5分からはじめる
まずは5分を内省のために使うと決めましょう。
朝に早起きして、朝の始業前、子どもを送り出した後、帰りの電車の中、子どもを寝かしつけた後。
タイミングは自由です。自分の時間を取りやすいときを選びましょう。
私は夜に内省時間を取ることが多いです。子どもと寝落ちしてしまったら翌朝になることもあります。
日常の出来事を振り返る
まずは日常の出来事から振り返ってみましょう。
たとえば、
今日うれしかったこと3つ
「この人のこういうところ素敵だな」と思ったこと
SNSを見ていて心が動いたポスト
などなど。
内省は「出来事を振り返ってみる」ことからはじまります。
いきなり「あなたの強み・弱みは?」「自分にとって大切な価値観とは?」なんて聞かれても、わかりませんよね。おそらく5分では出てこないでしょう。
でも日々の出来事の振り返りを積み重ねていくことで、自分のことがよくわかっていくようになります。
ぜひ日々の振り返りから、やってみましょう。
内省には大きく「手で書く内省(アナログ)」と「Web上で書く内省(デジタル)」があります。
それぞれのメリットデメリットを説明していくので、あなたに合ったやりかたを選んでみてください。
手で書く内省(日記など)
まずはアナログなやりかた「日記」から。
手で書くメリット
自由で気軽
気軽に始められて、カスタマイズも自由なのが手書きのいいところです。
どんな文字の大きさで書いてもいいし、汚い字でもいいのが気軽。
ペンや色鉛筆を使ってもいいし、シールを貼ったりしてデコレーションするのも気分があがります。
他人に見られない
自分だけが使う手帳や日記なので、基本的に他の人に見られる心配がないのもメリット。
どす黒い感情を掃き出せる場所があると気が楽になりますよね。
でもあまりに生々しいことを書くときには注意。家の人に見られないよう墓場まで持っていきましょう。
手で書くデメリット
手で書くデメリットは時間がかかることです。
キーボードを打つ時間やスマホをタップする時間に比べると、どうしても手で書くと時間がかかりますよね。
忙しい現代人のみなさんは「手で書くための物理的な時間が取れない」ことも多いのではないでしょうか。
電車の中なら時間があるんだけど、家について机に座る時間なんてない…
家に帰ってきたら疲れ果てていてペンを持つ気力すらない…などなど。
そういう方は開いている時間にスマホで書いて、手で書くのは時間が生まれたときだけにする(でも時間を作る努力はする!)というハイブリッド型にするのもよいかもしれません。
(私もハイブリッド型を採用しています。詳細は別記事でご紹介します。)
日記を書くときのポイント
いちばん大切なのは、空白があっても気にしないことです。
日記や手帳について「最初の方はやる気だったんだけど、だんだん書かない日が増えてきて、いつのまにか使うのをやめてしまった」という声をよく聞きますが…もったいない!
空白あってOK!書きたいときに書けばOK。
むしろ空白があった日は「書く余裕もないくらいに、がんばっていた日」だと思えばいいと思うのです。
書き方はなんでもいいです。自分のための日記なので、ルールなんてありません。
箇条書きでも日記スタイルでも、とにかく書いてみればよいのです。
とはいえ、サンプルがあったほうが書きやすいと思いますので、私のサンプルを紹介します。
Web上で内省(X、noteなど)
続いてWeb上での内省について。
メリットとデメリットは、基本的にアナログ(手帳に書く方式)の逆になりますね。
Web上で内省するメリット
机に座れないときにもできる。満員電車の中でもスマホさえ握れればできる。
Web上で内省するデメリット
情報がちらばりやすくて見失いやすいです。
それぞれ内省に向いていると私が考えるサービスをご紹介します。
X(旧Twitter)
知らない人はいないであろうX(旧Twitter)ですね。すでにアカウントをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
140字という短文のアウトプットができるので取り組みやすいですし、端的に言語化する力が養われる感覚があります。(ただし時間が溶けていくので要注意!)
note
ここ数年でブログに取って代わる存在になりつつあるnote。
文章を書くのが好きな人、読書が好きな人、言語化が上手な人が集まっている印象なので、読んでいるだけでも勉強になるな、と感じるかもしれません。
無料でアカウントを作れるので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
ブログ
自分でイチからブログを作るのはちょっと大変ですが「アメブロ」など無料で始められるブログサービスもあります。
アメブロは子育て中のママなど、似た属性の人とつながることも簡単なので、ひとりだと不安…という人には向いているかと思います。
Notion
デジタル好きな人には向いていると思われるNotion。
聞いたことがないという方も多いかもしれませんが、Notionを内省に使うにあたっては「超高機能メモ」みたいなイメージです。無料でアカウントが作れます。
私もアイデアメモにはNotionを使っていて重宝しています。(使い方はまた別の記事で紹介します)
内省のための質問リスト
続いては内省のための質問リストを紹介します。
初めての人向けの質問
今日一日で嬉しかったことは何ですか?
小さな喜びや感謝の気持ちを振り返るための質問です。嬉しかったことを考えることで前向きで幸せな気持ちになれます。
散々な一日だったような気がしていた日でも「実はこんないいこともあったんじゃん」と思い出すこともできたりしますよ。
人はどうしてもネガティブな感情の方が強く残りやすいので、意識的に嬉しかったことを思い出すのがおすすめです。
最近の出来事で心に残ったことは何ですか?
日常の中で心が動いたことを考えることで、自分の感情に気づきます。
たとえば「体調が悪かった日、〇〇さんが声をかけてくれて嬉しかった」
自分がリラックスできる瞬間はどんなときですか?
自分が心地よく感じる時間や場所を思い出し、ストレス管理に役立てます。
気持ちが乱れてしまったときに実践する「リラックス方法」をまとめておくのもおすすめ。
(リラックス方法のまとめ方は別の記事で紹介します)
最近、挑戦したことは何ですか?
小さな挑戦でもよいので、自分の行動を振り返ります。
「ヨーグルトを自分で作ってみた」「新しいテーマの本を読んでみた」など、なんでもいいです。
その挑戦からどんなことを学んだか、どんな気持ちになったかをぜひ書き留めておきましょう。
友人や家族との会話で印象に残った言葉は何ですか?
他の人とのコミュニケーションから得た気づきを振り返っていきます。
他の人からの言葉には、自分では気づきにくい「強み」や「弱み」のヒントが隠れていることが多いです。
自分の強みは「何気なくやっていること」に隠れていて、自分は自然にやりすぎていて気づけないものなので、他の人からのフィードバックはとても良い強みの種になります。
今週の目標は達成できたか?できなかった場合、なぜだったのか?
今週の目標が達成できたか、できなかった理由を振り返ってみることで、今後の改善につなげていきます。
たとえば「ついつい仕事や家事育児を優先してしまい、自分のための時間を確保できなかった」としたら、なぜそういうことが起きるのかを考えていくと、陥りやすいケースが見えてきます。
「自分が我慢すればいいや」と思いがちだったり。
深堀りするための質問例
日常の出来事の振り返りを、さらに深掘りをしていくための質問例です。
具体的なエピソードを抽象化させることで「つまりどんなことなの?」と考えてみる練習にもなります。
最近、自分が達成したことは何ですか?
具体的な成功体験(うまくいったこと)を振り返り、うまくいった理由やそのときの自分の気持ちを考察します。
最近の出来事から何を学びましたか?
過去の経験から得た教訓や気づきを整理します。
その日の出来事ひとつひとつはすぐ書くことができますが「そこから何を学んだか」を考えてみることは思考訓練にもなります。
自分にとって特に大切な価値観は何ですか?
自分が大切にしている価値観や信念を再確認する質問の例です。
「価値観」という言葉はよく聞きますが、実際に「あなたの価値観はなんですか?」と聞かれてもパッと答える人はなかなかいないかもしれません。
(価値観の向き合い方については別の記事でまとめていきます。)
未来の自分はどのようになっていたいですか?
理想の姿や目標を描き、それに向けて何が必要か考えます。
これも簡単に書いてありますが、そんなの簡単に見つかったら苦労しないよー!の質問です。
(理想の自分の見つけ方についても別の記事でまとめていきます。)
内省を続けるためのコツ
やる時間を決め、やる環境を整える
まずは「やる時間」を決めましょう。「時間ができたらやろう」だと忙しい日々のなかで着手できなくなることが多いです。
私はその日の感情はその日のうちにすっきりさせておきたいので、夜に内省時間(手帳を書く時間)を取ることが多いです。
朝派の人は朝派でも。平日はどうしても難しい人は週末にまとめて、とかもいいと思います。
やる環境作りも大切!
新しい日記や手帳、気分の上がるペンなどを買ったり、書く場所を決めたり。自分が楽しくやれる環境を作りましょう。
内省仲間を見つける
内省は自分の気持ちに向き合う孤独な行為でもあるので、やりすぎるとかえって視野が狭まったり鬱々としてくることもあります。
内省好きな仲間とフィードバックし合ったり、SNS上でつながりを持ったりするのもよいと思います。
「こんな本あったよ」とか「おすすめの講座があるよ」など、興味のある情報をシェアし合えるのもメリット。
Xやnoteで「#内省しよう。」のハッシュタグをつけて投稿していただけたら、いいね押しに行きます!
いろんな人で内省を盛り上げていければよいなと思います。
気づきが増えるともっと楽しくなる
内省をし始めてすぐは、おそらく「気持ちがうまく言葉にならない」とか「自分がどう感じているのかわからない」と歯痒く感じることもあるかもしれません。
でも振り返りを続けて、自分の気持ちに丁寧に向き合っていくことで感度が高まり、「そうだったのか!」と気づく瞬間が増えていきます。
その瞬間を一度でも体験したら、もうこちらのもの。あとは芋づる式に気づきや発見が深まり、どんどん考えることが楽しくなっていくこと間違いなしです。
内省ワールドへようこそ!です。
事例として、私が内省をはじめてからの変化もまとめていきたいと思いますので、よかったら遊びにきてくださいね。
おわりに
以上、内省のはじめかたについて書いてきました。
まずは今日の振り返りを、ノートでも手帳のすみっこにでも一行書いてみるところから始めませんか?
ここまでで内省についての基本情報はおしまいです。
ここからはもっと具体的な内省の方法や、おすすめの書籍、事例などを取り上げていきます。
ヒントになる部分は、ぜひ取り入れていただけたらうれしいです。
内省を楽しんでいきましょう!