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メタ認知とは?

内省で使う言葉

こんにちは。内省好きの管理人です。

内省をしていると出合うであろう言葉の解説をしていきます。

今日の言葉は「メタ認知」です。

ちょっと難しく聞こえる言葉ですかね。

私が最初に知ったときは、意味を調べてみようとしても難しくてよくわからなかったのを覚えています。

もともと心理学からきている言葉なので、どうしても小難しい説明になってしまいがちなのだと思いますが… この記事では小学生でもわかるように解説してみます。

 「メタ認知」は、2020年度に小学校から始まった新しい学習指導要領でも重視されている言葉なので、ぜひこの機会にチェックしてみましょう。

メタ認知とは

「メタ認知」とは、自分の考え方や行動を客観的に見つめる力のことです。

簡単に言うと、「自分のことを外から見る力」のこと。

メタ認知の具体例

メタ認知しているときの例を3つ紹介してみます。

勉強しているときに、自分の様子を見てみる

勉強中に「この内容、ほんとにちゃんと理解できているかな?」と自問し、理解度を確認してみること。

たとえば、テストではマルだったけど、実はちゃんと理解できていないかも?と思ったら、もう一度教科書を読んでみるとか、他の勉強方法を試してみるなど工夫することができます。

これが勉強でメタ認知を使う例のひとつです。

仕事の例も見てみましょう。

仕事の優先順位付けをする

仕事でやるべきこと(タスク)が山積みになってしまっているときに、「いま何を優先すべきか」「どうすれば効率的に進められるか」と考えること。

いまの状況を客観的に見て、作業の順番や方法を最適化することも、メタ認知を活用した結果です。

最後に、感情への向き合い方についても見てみましょう。

感情のコントロール

強い怒りを感じたときに「なぜ、いま自分はこんなに怒っているのだろう」と考えてみること。

怒っている原因に目を向けて、感情を落ち着かせようとすることもメタ認知です。

なんとなく「メタ認知」のイメージが湧いてきましたか?

「メタ認知」でできるようになること

メタ認知ができると、こんなことができるようになります。

  • 自分の得意なことや苦手なことがわかる
  • 勉強や遊びの中で、うまくいっていることや改善が必要なことに気づく
  • 自分の気持ちや行動を冷静に考えられる

メタ認知が大切な理由

メタ認知することが大切なのは、こんな理由からです。

自分で考えて行動できるようになる

自分の行動を振り返り、よりよい方法を考えられるようになります。

人との関係がよりよくよくなる

客観的に見てみることで、自分と相手の気持ちを理解し、うまく付き合えるようになります。

仕事が勉強がよりよくできるようになる

自分の強みや弱み、身につきやすい学び方を理解し、効果的な方法を見つけられます。

メタ認知を育てる方法

メタ認知は、日々の生活の中で少しずつ育てることができます。

自分の行動を振り返る

「今日はどんなことをしたかな?」「うまくいったことは何かな?」と考えてみましょう。

自分の行動を振り返る時間を取ることで、客観的に見ることができます。

気持ちを言葉にする

「嬉しい」「悲しい」など、自分の気持ちを言葉で表現してみましょう。

なぜ嬉しいと感じるのか、なぜ悲しいと感じるのか、

気持ちがモヤモヤするけど原因がわからない…というときには、マインドマップがおすすめです。

参考記事はこちら。

目標を立てる

「今日は何をしたいかな?」と、自分で目標を決めてみましょう。

自分が何をしたいのかを客観的に見て、目標を立て、実際にやっていく。一日の終わりに振り返りをする。

この流れを繰り返すことで、自分を客観的に見る経験を積み重ねていくことができます。

メタ認知は、自分自身をよく知り、よりよい選択ができるようになる大切な力です。

ぜひ少しずつ練習して、この力を育てていきましょう。

メタ認知の力を鍛えるのに最適なのが、このサイトのテーマでもある取り上げている内省です。

内省の習慣をつけることで、自分の気持ちがよくわかるようになり、言語化する力も上がっていきます。ぜひお試してみてください。

まず「内省ってなに?」という方はこちらから。

せっかくここまで書いたので、メタ認知のことをもっと知りたい人向けに、もう少し書いてみます。

メタ認知はいつから注目されるようになったの?

メタ認知が注目され始めたのは1970年代からと言われています。わりと新しいんですね。

メタ認知の概念は20世紀初頭から徐々に形成されてきましたが、本格的な研究は1970年代にアメリカの心理学者が行ったそうです。

メタ認知の概念は最初、認知心理学の分野で使用されていました。

1980年代以降に入ると研究が急速に広がり、学習や問題解決などの認知プロセスにおける個人の意識的な認識が注目されるようになりました。

その後、認知心理学以外の分野にも広がっていきました。以下のこのような分野です。

教育心理学、学習理論、問題解決、ビジネススキル

現在、メタ認知は、教育やビジネスなど様々な分野で大切だとされています。

特に、自己認識や勉強のしかたを考えること、問題解決の柔軟性など、幅広い分野でのスキルアップに必要な力だと考えられています。

余談ですが、私がメタ認知という言葉をちゃんと聞いたのは、コテンラジオです。

ご存じの方はいらっしゃいますか?いたら嬉しいです。

コテンラジオは、歴史を愛してしまった人たちが世界の歴史を面白く語ってくれるインターネットラジオなんですけどね。

織田信長から、世界大戦から、画家のゴッホから、いろんなテーマで話していてめっちゃ面白いんです。

そのラジオの中で代表の深井さんが数えきれないほど「メタ認知が大事」とおっしゃっていて。

歴史を振り返ってみると、同じようなことが起きてるから、歴史を学び直して「メタ認知して」、これからの人間たちがどうやって生きていくべきなのかを考えていこう、っていうことを普及しようとされています。

私は心理学を学んだこともなかったので、メタ認知の「メ」も知らなかったのですが…

繰り返しラジオを聞くうちに「メタ認知ってなにそれ?おいしいの?」の状態から「あーなるほど、メタ認知ってこういうことね、たしかに大事ね」となりました。

「メタ認知力」は、間違いなく、これから先の人間が生きていくうえで必要不可欠なスキルのひとつ。

そしてメタ認知力はスキル(技術)なので、いつからでも鍛えることができます。

メタ認知力を育むのに最適な方法が内省だと確信しています。

ぜひ内省を通じて、メタ認知する力を鍛えていきましょう~

内省のはじめかたはこちらからどうぞ。

参考にさせていただいた書籍・サイトはこちら

ベネッセ | メタ認知とは?教育で注目される理由や子どもの力の伸ばし方は?

東京個別指導学院 |【てら先生コラム】第32回:『メタ認知能力』を高めよう

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